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○背景・目的
我が国の岩盤分類に関する技術は、応用地質学や地盤工学発展の礎となり、ダム、橋梁、原子力基礎、トンネル、地下空洞、切土法面等の各種大型構造物における設計・施工技術等に深く関与してきた。このような状況から、従来の岩盤分類の基礎技術や最新技術を集約した上で体系的・総括的に取りまとめることで、地質技術の向上と普及・継承そして発展に寄与することが期待されるものであると考えている。また、近年は従来の岩盤分類とは異なった視点による分類事例が多くみられており、地質技術における岩盤分類に対するニーズが多様化してきていることを示しているもので、このような事例を調査・分析することも、これからの新たな分野に対する地盤分類技術の発展に寄与すると考えられる。
岩盤分類再評価研究小委員会(第二期)としては、第一期岩盤分類再評価研究小委員会における成果をベースとし、体系的・総括的に取りまとめるとともに、岩盤分類に関する新たな分野についての研究を行い、その研究成果を加えて、若手地質技術者や関連技術者を対象とした技術書を取りまとめることを目的とする。
○活動成果の発表形式
従来の岩盤分類技術を体系的・総括的に取りまとめるとともに、従来の岩盤分類とは異なった視点による岩盤・地盤の分類事例も取りまとめた若手地質技術者や関連技術者を対象とした技術書「若き技術者のための岩盤の地質工学的評価と分類」(注文書はコチラから)を作成する。
作成した技術書を基に、岩盤分類に関する講習会を開催する。
○活動状況
2007年10月 発足 執筆活動開始
2012年 1月 編集・出版WG、著作権WGに分かれて技術書原稿作成作業開始
2016年 3月 技術書の原稿が完成し、小委員会としての活動を終了。
2016年 6月 技術書「若き技術者のための岩盤の地質工学的評価と分類」出版
2016年 7月 中部支部主催講習会「岩盤分類および岩盤分類に必要な地質的考え方と留意点」に講師を派遣
2016年 9月 九州支部主催講習会「岩盤分類および岩盤分類に必要な地質的考え方と留意点」に講師を派遣
平野 勇(応用地質)
江口貴弘(水資源機構)
伊東佳彦(寒地土木研究所)、遠藤修実(ニュ−ジェック)、小熊登(前田建設工業)、岸本弘樹(ダイヤコンサルタント)、久野春彦(電力中央研究所)、桑原啓三(建設環境研究所)、小島芳之(鉄道総合技術研究所)、都築孝之(日本物理探鑛)、堀川滋雄(サンコーコンサルタント)、本間直樹(大成建設)村上智昭(復建技術コンサルタント)、山本俊夫(パシフィックコンサルタンツ)、綿谷博之(建設技術研究所)