令和6年1月1日、能登半島を中心とし、新潟県、富山県、石川県、福井県、岐阜県の広域にわたり最大震度7の地震が発生し、道路の寸断、土砂災害、斜面災害、津波災害などが多数発生いたしました。お亡くなりになった方々のご冥福をお祈り申しあげるとともに、被災された皆様に心からお見舞いを申しあげます。また一日も早い復旧、復興を願っております。 日本応用地質学会では令和6年能登半島地震による災害に対して、令和6年1月2日に災害対応本部を設置し、災害対応本部による審議の上、令和6年1月23日開催の理事会にて「令和6年能登半島地震災害調査団」を設立することを決議しました。 この災害調査団は、調査団長を大谷具幸中部支部長、副団長を稲垣秀輝災害地質研究部会長、幹事長を小俣雅志応用地形学研究部会長とし、被災地が所在する中部支部、北陸支部、関西支部および災害地質研究部会、応用地形学研究部会、土木地質研究部会、火山地域における応用地質学的諸問題に関する研究小委員会の委員を中心として調査団を構成することになりました。
以上
◆塚脇 真二(2024):令和6年能登半島地震の土砂災害とその応用地質学的な特徴
◆佐藤 昌人(2024):能登半島北部で群発した斜面災害の現状と応用地質学的課題
◆西村 智博・稲垣 秀輝・千田 敬二・下村 博之・佐藤 昌人(2024):令和6年能登半島地震災害調査団 災害地質WG先遣隊の調査結果
◆大津 滉介・千田 敬二・田近 淳・金山 健太郎(2024):令和6年能登半島地震災害調査団 参加報告
◆松澤 真・下村 博之・花川 和宏・末武 晋一・木村 一成(2024):令和6年能登半島地震により発生した崩壊地の調査結果〜特に、崩壊群発地の地質と崩壊との関係について〜
◆松澤 真・渡壁 卓磨・佐藤 昌人・下村 博之・花川 和宏(2024):令和6年能登半島地震により発生した大久保崩壊の地形・地質的特徴
令和6年度日本応用地質学会研究発表会において,特別セッションを実施しました。
1.セッション:「令和6年能登半島地震災害調査団報告」
2.日時:2024年10月09日(水)14:20〜17:20
3.発表:8題 発表資料を以下に示す
◆大谷 具幸(2024):調査団の経緯と調査概要
◆小俣 雅志・令和6年能登半島地震災害調査団 応用地形班(2024):令和6年能登半島地震災害調査団 応用地形班活動報告
◆片山 政弘・令和6年能登半島地震災害調査団 土木地質班(2024):能登半島地震「土木構造物の被災状況」
◆太田 岳洋・令和6年能登半島地震災害調査団 火山委員会班(2024):火山委員会班報告:火山地質との関係
◆加藤 靖郎・能登半島地震災害調査団 中部支部班(2024):石川・富山班報告:液状化・土砂災害などの石川・富山地域災害
◆佐藤 壽則・能登半島地震災害調査団 北陸支部班(2024):新潟県内における令和6年能登半島地震の被害と特徴
◆稲垣 秀輝(2024):土砂災害の法的指定によるハザードマップの適用性と地質構造の重要性
「令和6年能登半島地震災害調査団現地報告会 能登半島地震がなぜ起こり故郷がどう変化したのか−持続可能な故郷の再生に向けてー」を開催します。
能登半島地震災害調査団は、これまで被害の調査に取組んできました。災害から1年が経過した今、調査で得られた成果を地元住民の方々の今後の防災に役立てていただきたく、この現地報告会を企画致しました。ぜひご参加ください。
・日 時:令和7年1月11日(土)13:00〜16:30
・会 場:金沢勤労者プラザ:〒920-0022 石川県金沢市北安江3-2-20
(※会場と web によるハイブリット方式)
・CPD:3.17 CPDH
◆佐藤 昌人(防災科学技術研究所) 2024年能登半島地震 ドローン撮影(YouTube)
本ページでは、会員から寄せられた今回の災害に関する学術情報も可能な限り掲載して参りたいと思いますので、掲載ご希望の方は下記まで連絡願います。
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