目次 口絵 T はじめに U 熊本を取り巻く地体環境 V 熊本地震の歴史を紐解く W 調査報告 W-1 地表地震断層 W-2 応用地形学からみた平成28年(2016年熊本地震) W-3 斜面災害 W-4 構造物の被災 W-5 環境地質 W-6 地質屋の罹災 X 今後に対する提言 Y 調査団活動経緯 Z おわりに |
平成28年4月14日から発生した一連の熊本・大分地震によりお亡くなりになられた方々のご冥福をお祈り申し上げますと共に、被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。
日本応用地質学会では、地震活動の進展によっては余震・誘発地震による現地の混乱と二次災害の危険もあることから、直後から調査団発足の準備として九州支部と本部で情報収集に努めてきました。それを受けて4月18日には九州支部と災害地質研究部会が会合を開き、4月22日の理事会で下記のような調査団を発足させることを決定いたしました。
当学会の会員の多くは、民間の地質技術者として災害直後の現地調査、被害査定等を通じて行政を直接支援する立場にあるため、他の学会のように早期に大量の調査団を送ることはできません。また、災害直後に多くの調査員が現地調査の立ち入りをすることは、被災者や災害復旧作業にとって迷惑にもなりかねません。
従って、当学会では被害の速報性ではなく、今後の防災・減災に役立つ知見を見いだし、国民に還元できるような視点での調査をしたいと考えています。このため、九州支部と各研究部会が連携して、テーマ別に現地調査を行うこととしました。そして、調査結果を基に応用地質学的知見をまとめ、「大地の成り立ちを知ってもらい、住んでいる地域の災害に備えるアウトリーチ活動」を積極的に進めたいと考えています。
また、学会員間の情報共有のため、「ニューズリスト」を通じて、積極的に会員へ情報を発信すると共に、ホームページに活動状況を報告するようにいたします。会員の皆様からの情報提供を歓迎しますので、積極的に事務局に情報提供をお願いいたします。
◆高見他(2016):2016年熊本地震で生じた俵山大橋の変状と付近の地表変位
◆2016年熊本・大分地震災害調査団:2時期の航空レーザ計測地形データ解析による平成28年(2016年)熊本地震前後の阿蘇カルデラ地域における地表変位
◆災害調査団 九州支部地震断層班:地震断層のストリップマップ(九州大学地理空間情報ポータル)←現在アクセスできない状況です(2017/05/26)
◆2016年熊本・大分地震災害調査団 陥没性亀裂調査班:阿蘇カルデラ内の陥没性断裂に関する調査結果
◆黒木貴一(日本応用地質学会,福岡教育大学教育学部教授):「地震に関する情報について」(熊本地震・三ヶ月報告会)
(学術連携体 熊本地震・三ヶ月報告会はこちら)
◆災害地質部会熊本災害調査団:熊本地震災害調査概要(その1)立野周辺の斜面災害について
◆災害地質部会熊本災害調査団:熊本地震災害調査概要(その2)京都大学火山研究所周辺の斜面災害について
◆災害地質部会熊本災害調査団:熊本地震災害調査概要(その3)山王などその他の斜面災害について
◆災害地質部会熊本災害調査団:熊本地震災害調査概要(その4)阿蘇カルデラ内に生じた陥没性断裂の周辺に生じた変状について
◆香川大学:熊本地震に対する情報提供
◆2016年熊本・大分地震 災害調査団報告会〜熊本の大地・新たな伝承の始まり〜開催のお知らせ(平成29年4月29日:くまもと県民交流会館、申込締切4月21日)
◆「平成28年(2016年) 熊本地震」緊急報告会における展示ポスターの募集
◆「平成28年(2016年) 熊本地震」緊急報告会のお知らせ
本ページでは、会員から寄せられた今回の地震災害に関する学術情報も可能な限り掲載して参りたいと思いますので、掲載ご希望の方は下記まで連絡願います。
日本応用地質学会事務局
〒101-0062
東京都千代田区神田駿河台2-3-14
お茶の水桜井ビル
Tel: 03-3259-8232
Fax: 03-3259-8233
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