令和5年度 日本応用地質学会東北支部 支部総会・技術講習会 当日の様子 |
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一般社団法人日本応用地質学会 東北支部 | ||
去る令和5年5月19日(金)に令和5年度応用地質学会東北支部総会および技術講習会が無事終了いたしました。5月8日から新型コロナ感染症の位置づけが「5類感染症」になったことから、感染症対策の規制も緩和されることとなり、徐々に以前の日常を取り戻しつつあります。しかし、感染症がなくなったわけではなく、引き続き会場では感染対策を講じるとともに、会場だけでなくウェブ配信を併用したハイブリッド開催としました。 |
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1.総会 11:00~ | ||
総会は定刻通り開会し、出席数84(会場参加人数:22名、オンライン参加:4名、有効委任状:58名)となり、「日本応用地質学会東北支部規定」第15条の正会員(支部会員数名164名(賛助会員34社)[令和5年4月末日現在])の5分の1以上の出席となり、本総会は成立いたしました。総会では、下記の項目について承認されました。 ①令和4年度活動報告 ②令和4年度会計報告 ③監査報告 ④令和5年度活動計画(案) ⑤令和5年度会計予算(案) ⑥令和5年度支部役員人事(案) 本年度の活動計画は、トップページの右側に記載しています。また、役員についてはこちらを参照ください。 |
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2.技術講習会「土砂災害講習会」 13:00~16:30 | ||
総会終了後には、例年、特別講演会・討論会としているところを、「土砂災害の疑問 55」の著者を招いた技術講習会の開催としました。参加者は会場が32名、オンラインが22名でした。前半は、本の著者である千田講師、稲垣講師、松澤講師の3名による書籍の内容に沿った講義、後半は支部役員の3名(高見顧問、橋本顧問、遠田支部長)による東北地方の災害に関する講義としました。 千田講師には、出版の経緯を含め、、土砂災害の基本的内容についての講義をしていただきました(Section1~4の内容)。用語の解説や土砂災害の種類やその特徴などをわかりやすく解説していただきました。 稲垣講師には、地質災害に関連した講義(Section5の内容)で、具体的な地質災害の事例などを紹介していただきました。海外の周氷河堆積物の地すべりの例や、地すべりの動きをある程度許容する海外の設計思想などは興味深いところです。 松澤講師は、Section6の「土砂災害から身を守る」をテーマにした講義をしていただきました。的確な避難や対応を行うための公開されているデータやハザードマップの活用について具体的に説明いただきました。また、災害の種類による危険の違いを認識し、机上の空論ではない実地に基づく防災対策の重要性について述べられました。 後半は、高見顧問から近年の東北地方における災害の事例について、多くの写真を交えながら紹介いただきました。昨年末の鶴岡市での地すべり災害、2022年8月豪雨災害など、改めて振り返ると東日本大震災以降だけでも東北では非常に多くの災害が発生していることを実感させられます。 続いて橋本顧問からは、災害伝承碑の調査から得られた津波災害の歴史や背景などについての紹介でした。東日本大震災後に作られた災害碑(主に津波関連)が多いのですが、それ以前の津波伝承碑も数多く存在しており、三陸海岸が常に津波災害の危険にさらされていることがわかります。 遠田支部長からは、地震に関連した話題提供をしていただきました。東北支部設立以降(1991年)以降の地震活動についてまとめて解説いただきました。わずか30年の間に東日本大震災をはじめ多くの地震が発生していることは注目に値します。また、今年活動が活発化している能登地震にも触れました。 最後は、新田副支部長の挨拶で会は終了いたしました。 |
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3.意見交換会 17:00~19:00 | ||
今年は、コロナ渦となってからほぼ3年ぶりとなる意見交換会を行いました。場所は、東京エレクトロンホール宮城の2F「東龍門」。参加者は27名。久しぶりの意見交換会を楽しみにされていた方も多かったのではないでしょうか。個々に近況を語らい親交を深めるなど充実した時間となりました。会の締めも、これもまた久しぶりに橋本顧問による「伊達の一本締め」でお開きとしました。 総会~技術講習会~意見交換会とご参加下さった皆様、誠にありがとうございました。 また、今年の10月5~6日には、秋田市にて研究発表会(全国)が開催されますので、皆様のご参加をお待ちしております。 |
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