10月20日,21日に行われました,技術交流会・講演会・意見交換会・現地見学会の様子をご紹介いたします。
この2日間は雨との予報でしたが両日とも雨に降られることなく,皆様にご協力もあって,どなたもケガをすることなく無事に終えることができました。
ありがとうございました。
(文末にアンケート結果を追記 2018年1月20日)
<概要>
【10月20日(金)】富山県民会館
技術交流会:13:10~15:45(6編の発表をしていただきました)
講 演 会:15:55~16:55
演題:ジルコンという鉱物から見た日本列島形成の歴史
意見交換会:17:00~19:30頃
【10月21日(土)】 富山駅南口周辺集合・解散
現地見学会:8:00~18:00
場所:立山室堂周辺
簡単にですが,当日の様子をご紹介いたします。
■技術交流会の様子
日本応用地質学会 中部支部長 吉田教授の挨拶で開幕です。
技術交流会・発表の様子です。多くの方にお越し頂き活発な議論を交わして頂きました。
技術交流会では,質疑応答の時間を多めに取ることで,参加者の知見を広げられるよう工夫しております。
■講演会の様子
「ジルコンという鉱物から見た日本列島形成の歴史」とい演題で,富山大学の大藤教授(日本地質学会 中部支部長)よりお話しいただきました。
ジルコンという鉱物(砂粒)を利用して,日本列島の形成について考察するというお話しでした。
もちろんジルコンという鉱物だけに頼って考えるのではなく,地質構造,岩石などなど,幅広い分野にまたがって日本列島形成の歴史を考察し,そこにジルコンの年代測定値を考慮するという,時間的・空間的に大変大きなスケールのお話しをしていただきました。
(ちなみに,大藤先生は私の恩師でございますが,学生時代にはこのような大きなスケールの研究をされていることは理解できず....
自分の勉強不足を痛感いたしました)
今回の技術交流会等につきましては,日本地質学会 中部支部に後援いただく初のイベントとなりました。その記念すべきご講演に,日本地質学会中部支部長の大藤先生をお迎えできたことは大変,光栄なことでした。
大藤先生,貴重なお話しをありがとうございました。この場をお借りしてお礼申し上げます。
■意見交換会の様子
日本応用地質学会 中部支部副支部長の奥村氏より乾杯のご挨拶をいただきました。
美味しい料理・お酒を囲んで,交流していただきました。
締めのご挨拶は,日本地質学会中部支部長の大藤教授にお願いいたしました。
余談ですが,写真奥にポスターが見えます。これはポスターなどを話のネタにしていただき,交流を深めたり議論を交わしたりしていただくために掲示したものです。
【技術交流会・講演会のアンケート結果】 (2018年1月20日追記)
◎技術交流会・講演会を何で知ったか?
1.クチコミ……………………………39%
2.日本応用地質学会中部支部ML…28%
3.中部支部ホームページ……………17%
4.地質学会からの案内………………11%
5.中部地質調査業協会ML…………5%
(ML=メーリングリスト)
◎参加した感想
1.役に立った………70%
2.まあ役に立った…30%
参加していただくことで,「何かしらの役に立った」という感想をもっていただいたようで本当に良かったです。
■現地見学会の様子
立山火山の噴出物を前に,石崎准教授にご説明頂きました。
火山噴出物から想定される当時の噴火の様子など興味深いお話しをしていただきました。
立山火山は,最近の火山活動の様子から,常時観測対象火山となっています。
火山災害を減災するために,地質学・応用地質学は欠かせないものとなっていることを再認識しました。
また,このような技術交流会や現地見学会に参加することで,通常業務では学ぶことのできないことを学ぶことができ,大変重要な機会であると思いました。
学会員になることは会費以上に得られるものがあります。Priceless!
室堂平ではみなさんで記念撮影をしました。
台風の影響が心配されましたが,帰路につくまで雨に降られることはありませんでした。
これも参加して頂いた皆様,準備して頂いた幹事の方々の日頃の行いが良かったおかげかと.....
石崎先生,お忙しい中,ご案内していただき本当にありがとうございました。
参加頂いたみなさま,本当にお疲れ様でした。
ありがとうございました。
【現地見学会についてのアンケート結果】 (2018年1月20日追記)
◎現地見学会を何で知ったか?
1.日本応用地質学会中部支部ML…46%
2.クチコミ……………………………38%
3.地質学会からの案内………………8%
4.中部地質調査業協会ML…………8%
(ML=メーリングリスト)
◎参加した感想
1.役に立った………100%
現地見学会については,全員が「役に立った」という感想をもっていただきました。
御嶽山の噴火を契機に火山活動に対する社会の関心が非常に高まりました。それにともない火山に関する専門知識を持った地質技術者のニーズが高まってきています。。
しかし,業務で火山に携わることは大変に希であるため,今回のような現地見学会は参加者にとって大変有益なものとなったのではないかと思います。あくまで推測ですが,その結果がアンケートに表れたのではないでしょうか。
今後も,技術交流会や現地見学会,講習会では最新技術や世の中のニーズに見合ったものを開催していきたいと思いますので,引き続きよろしくお願いいたします。
(Y.H.)