はじめに
日本応用地質学会は、昭和33年に応用地質学に関する研究者および技術者の相互の交流を図り、その有機的な連携のもとに学際的・総合的に調査・研究および技術開発を行うことによって、応用地質学に関する調査・研究の推進と技術の進歩普及を図り、もって学術・文化の発展に寄与する事を目的として創立された学会です。
中国四国支部は、本部との連携を図りながら、地域の応用地質学の研究あるいは会員相互の連絡および親睦を図るために、平成6年2月に設立されたものです。
現在は、正会員・学生会員260名余り、賛助会員28社となっております。今後更に本会を充実したものにするためには、会員数の増加を図らなければなりません。皆様方には是非日本応用地質学会員としてご入会いただければと思います。ご不明な点は、何なりと事務局までご連絡ください。
支部長挨拶
令和2年度から鈴木先生から支部長を引きつぐことになりました徳島大学の西山です。前支部長からは、「応用地質学(Engineering Geology)は、“地質学を応用する”というものではなく、地質学の知識や考え方を総動員して要求に応えようとするという姿勢が重要で、多くの地質系学協会が存在する中で応用地質学会独自の“アイデンティティー”を明確にして、社会的にもアピールしていく必要がある。」との宿題をいただきました。また、公共事業の激減と内容の変化には応用地質分野を業務とする会員および会員企業の前途に大きな影響を与え、会員および会員企業の危機は応用地質学会の危機でもあります。新支部長として、応用地質学会中国四国支部の長所を発展させ、新役員と会員の皆様と一緒に危機をチャンスに変えるよう努力したいと思います。
中国四国支部の支部長として、歴代支部長および役員の活動業績をさらに発展させ、社会にアピールしていくことが重要と考えています。私は、応用地質学は地質学の一分野ではなく、地質学の知識や考え方をベースに、他の分野の技術も活用して、社会の抱える問題を解決することを目指す科学技術だと考えています。これまで、応用地質学会は、会員の公共事業支援業務等を通じて、陰ながら社会に貢献してきました。しかし、このことが社会に十分評価されないばかりか、ともすれば建設業の下請け的な立場になりがちでした。そこで、記念シンポジウムなどを通じて、応用地質学が文化に貢献できる道を探ってみたいと考えています。これは、いくら業務を通じて社会に役に立っていても、それで飯を食っていれば当たり前の仕事です。地道に仕事をして、さらに地域あるいは日本の文化に貢献できたとき、社会的に評価されるのではないでしょうか。
支部では、中国・四国という地域を中心にした応用地質学の研究交流・推進と普及のため、研究発表会、見学会、講演会などを開催してきました。支部の財産は何かと問われれば、いうまでもなく会員です。したがって、支部を元気にするには、会員を元気にする必要があります。このため、以下の方策を役員会の了解を得ながら、一つずつ実行したいと考えています。
(1) 技術力向上のための、会員や会員企業の優秀な研究や業績に対して支部として表彰制度を新設する。
(2) 大学との連携を図り、研究レベルを向上させるとともに、学生会員を増やす。
(3) ベテラン会員を講師とした若手の技術者向けの現場研修会や一般向けの見学会を企画する。
(4) 他の学協会との連携を強化する。
学会活動は学会員が自主的に参加するもので、メリットだけでなく、幸福感を伴うものでなければ楽しくありません。まずは、支部役員の方々と楽しみながら課題に取り組みたいと思っていますので、ぜひ支部活動にご参加ください。よろしくお願い申し上げます。
支部概要
- 設立
- 平成6年2月
- 主な事業
- 応用地質学に関する講演会、講習会、研究発表会の開催、論文集の発行、その他
- 歴代支部長
- 平成5年度 ~ 平成6年度:羽原 俊行
平成7年度 ~ 平成12年度:三浦 清
平成13年度 ~ 平成15年度:佐田 公好
平成16年度 ~ 平成19年度:横田 修一郎
平成20年度 ~ 平成23年度:長谷川 修一
平成24年度 ~ 平成27年度:横山 俊治
平成28年度 ~ 令和元年度:鈴木 茂之
令和2年度~:西山 賢一 - 会員数
(令和6年3月現在) - 正会員:247名
学生会員:11名
賛助会員:28社 - 会費
- 賛助会員 一口10,000円(年間)
※正会員、学生会員の方は支部会費は必要ありません。 - 入会について
- 会員となるためには、日本応用地質学会の会員となることが必要です。会員のうち、勤務先又は居住地が中国四国地方の方は、自動的に支部会員として登録されます。支部会費は必要ありません。
なお、支部には賛助会員の制度があります。本支部の活動にご賛同いただいた企業等にご協力いただいております。
賛助会員への入会申し込みあるいは入会についてご不明な点は、事務局までご連絡下さい。 - 事務局
- 田村ボーリング株式会社
〒761-8074 香川県高松市太田上町299-7
TEL:087-813-7770 / FAX:087-813-7771
事務局長:谷野宮 竜浩
役員名簿
- 現在の役員
-
■ 支部長
西山 賢一(徳島大学)■ 副支部長
曽我部 淳(中電技術コンサルタント)
田村 栄治(ナイバ)■ 代表幹事
小笠原 洋(復建調査設計)■ 幹事
岡村 洋(地研)
加藤 弘徳(荒谷建設コンサルタント)
菅 秀哉(ナイバ)
嶋 将志(エイト日本技術開発)
谷野宮 竜浩(田村ボーリング)
田村 彰三(田村ボーリング)
田村 俊之(ニタコンサルタント)
露口 耕治(四電技術コンサルタント)
西坂 直樹(四国電力)
野々村 敦子(香川大学)
浜崎 晃(日本海技術コンサルタンツ)
増本 清(島根大学)
宮地 修一(地研)
宮本 新平(中電技術コンサルタント)
向吉 秀樹(島根大学)
山崎 新太郎(京都大学防災研究所)
山田 政典(応用地質) - 会計監事
- 太田 岳洋(山口大学)
寺本 光伸(スイモンLLC) - 評議員
- 石井 秀明(ナイバ)
大野 裕記(四国電力)
栢木 智明(スイモンLLC)
木村 隆行 (エイト日本技術開発)
加納 隆(山口大学名誉教授)
北村 晴夫
榊原 正幸(愛媛大学)
前田 伊典(リクチコンサルタント)
山本 和彦(ナイバ)
田村 彰三(田村ボーリング) - 顧問
- 金折 裕司(元山口大学)
鈴木 茂之(岡山大学名誉教授)
田中 和広(山口大学)
長谷川 修一 (香川大学)
藤本 睦(復建調査設計)
三浦 清(島根大学名誉教授)
森 直樹(地研)
横田 修一郎 (島根大学名誉教授)
横山 俊治(高知大学名誉教授) - ホームページ
管理委員 - ■ 委員長
小井戸 一浩(復建調査設計) - 本部理事
- 西山 賢一(徳島大学)
- 本部総務委員
- 小笠原 洋(復建調査設計)
- 事務局
- 事務局長:谷野宮 竜浩
田村ボーリング株式会社
〒761-8074 香川県高松市太田上町299-7
TEL:087-813-7770 / FAX:087-813-7771