平成24年度 支部総会および特別講演・討論会
当日の様子(レポート)
平成24年5月18日

一般社団法人 日本応用地質学会 東北支部

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   日本応用地質学会東北支部の平成24年度総会・特別講演会が無事終了いたしました。
   本年度の活動計画等が承認され、無事新たな年度のスタートを切ることができました。

   KKRホテル仙台の蔵王の間にてPM1:30から定刻通り開始されました。
   以下は当日の簡単なレポートです。

 1.総会 (PM1:30〜2:00) 
   総会は名の出席数(参加人数:36名、委任状:57名)となり、「日本応用地質学会東北支部規定」第15条の正会員(支部会員数168名[平成24年3月末日現在])の5分の1以上の出席となり、無事会が成立いたしました。
 平成23年度活動報告ならびに会計報告、平成24年度活動計画および予算案、役員人事案が可決されました。
 また、総会終了後に東北支部20周年記念事業として進めてきた現地見学会資料集のお披露目を行いました。後日会員の皆様に配布する予定です。
  2.特別講演 (PM2:15〜3:45)
    「3.11津波遡上流による地表侵蝕
      −貞観津波との比較、津波堆積物の実態と減災のヒント−」
    箕浦 幸治 氏 (東北大学大学院理学研究科教授)

 津波堆積物研究の草分けで第一人者である箕浦先生による堆積学的見地から見た「津波」についてご講演いただきました。今回の特別講演会は、会員だけでなく一般にも公開しましたので、参加者は112名と非常に多くの人にご参加いただき、「津波」への関心の高さをうかがえます。
 箕浦先生は、2011年3月11日に東日本を襲った津波災害の直後から現地に入り、津波による浸食・堆積現象と照らし合わせて堆積物調査を実施、その後、主要ポイントで1年かけてモニタリング調査も続行しました。今回のご講演は、その最新の調査結果をおりまぜながら、古津波(貞観津波の堆積物など)の研究から、最新の3.11津波災害の研究(津波による地形の侵食)至るまでまとめられた内容でした。
 堆積学を基本としたアプローチで津波災害に迫る内容で、非常にわかりやすく大変参考になるものでした。

 


  3.討論会 (PM3:15〜4:45)

 講演の終了後、会場に津波実物標本(はぎとり標本)や立体地図などを持ち込み、箕浦先生などを交え自由討論を行いました。
 はぎとり標本を囲み、熱心に質問や議論を重ね、充実した時間を過ごすことが出来ました。

  

   





津波堆積物はぎとり標本
(写真をクリックすると大きい画像が見れます)
  3.懇親会 (PM5:00〜)
 討論会終了後には、同ホテル内のレストラン「杜邑」にて懇親会を行いました。飲み物で喉を潤しながら。討論会から続く熱い議論を続けておりました。