1) | 長岡市濁沢の表層崩壊: 典型的な急崖の遷急点からの表層崩壊(図2)で,乾燥した粗い崩壊堆積物が見える. |
2) | 小千谷市浦柄の岩盤崩壊およびその南に見られる崩壊 (図3, 図8, 図9): 典型的な流れ盤すべりで,移動層は新第三紀鮮新世白岩層(灰爪層相当層)の塊状砂質シルト岩である.移動層は大半が新鮮な岩塊であり,インタクトな岩盤が初生的に崩壊した可能性が大きい. |
3) | 小千谷市岩野の水田の噴砂:真ん中に粒度の粗いものがあり,その周辺に細かいシルトが広がっている(図4).このほかに,中礫を噴出したり,穴があいているものが見られた. |
4) | 小千谷市岩野付近の農道にできたノンテクとニック断層(図5):左の写真は現地で観察された落差数10cmの断層で,北東にアスファルト道路から水田に連続している.これを右側のアジア航測(株)の空中写真を見ると,現在の水田の畔とは斜交する古い畔に沿って液状化が発生したことがわかるが,現地で確認される断層は,これに相当する. |
5) | 川口町飯山線の鉄橋橋脚(図6):震源に近いせいか家屋の被害程度が最も大きい地域で,変形した家屋は例外なくNW〜WNW方向に傾いている.鉄橋橋脚上部がすべて同方向に移動していて, 地盤の方がSE方向に移動したかもしれない. |