【結果報告】令和5年度(2023)技術交流会・講演会

令和5年度の技術交流会は,下記内容で開催いたしました

日 時:令和5年7月5日(水) 10:00~14:40
会 場:ウインクあいち 会議室1006(Zoomオンラインとのハイブリッド形式

~プログラム~
【1】10:15~10:45
令和2年7月豪雨による地形災害
 発表者:永田 秀尚((有)風水土)

【2】10:45~11:15
雨水浸透施設設置による地下水涵養効果の検証
 発表者:徳永 貴大(サンコーコンサルタント株式会社)

【3】11:15~11:45
グラウンドアンカーの健全度調査事例
 発表者:居川 信之(株式会社エイト日本技術開発)

【4】13:10~13:40
軟弱地盤における低盛土道路の評価と対策工の検討
発表者:外山 茂樹(サンコーコンサルタント株式会社)

【5】13:40~14:10
山地における水文地質踏査に基づいた水源開発の紹介
発表者:吉武 伸章(日本工営株式会社)

【6】14:10~14:40
オープンループ方式地中熱利用の還元井の目詰まり速度
発表者:大谷 具幸(岐阜大学)

発表いただいた方々,ありがとうございました.
発表内容は,多岐に亘る内容で大変勉強になりました.

会場の様子です.

また,技術交流会の後は,以下の講演会を開催いたしました.

講演会:地盤沈下を生じさせない災害時の地下水利用
講演者:大同大学 情報学部 大東憲二 特任教授

 濃尾平野は地盤沈下という問題を抱えていますが,同時に海抜0m地帯も広く分布しており,高潮・高波に対する問題も抱えています.加えて東海・東南海地震による災害が予想されるなど,複合災害も念頭においた対策が急務となっています.

 自然災害に対して,被災後の避難生活,医療体制に対して具体的にイメージできる方は少ないと思います.
 今回のご講演では,被災後に必要な水の確保に対して,地下水がどの程度利用できるのか,ということを具体的にお話しいただきました.
 ご存じの方もおられるかと思いますが,無尽蔵に地下水をくみ上げてしまうと,地盤沈下を助長させることになります.そのため「被災後だから水が足りない!」といった状況でも「計画的な地下水の利用」が求められます.
 このような,発災前に発災後の対応を考えておくことは大変重要だと思います.

 日本応用地質学会 中部支部では,技術者の交流そして時事性の高い話題の提供を考え,年間を通じて様々な行事を行っております.
2023.7.9 (Y.H)