【結果報告】令和4年度(2022)現地見学会「小松の石文化」 ~北陸地盤工学研究会共催~

令和4年度の現地見学会は「北陸地盤工学研究会」と共催で開催させていただきました.
北陸地盤工学研究会の方々には大変お世話になり,この場をかりて厚くお礼申し上げます.

さて,「小松の石文化」とは実は日本遺産に登録されており,石川県小松市の石材が古くは弥生時代から装飾品に利用され,今でも石材として利用されています.
今回の見学会は小松の石材に関わる文化を学びました.

以下の順に見学させていただきました.
1.小松市埋蔵文化センター
2.遊泉寺銅山跡
3.観音下石切場
4.尾小屋(おごや)鉱山資料館

以下,順番に詳細を掲載します.

まずは小松市埋蔵文化センター.
ここでは,樫田先生から「小松の石文化」についてご講演いただきました.

短い時間でしたが,要点のみをかみ砕いて説明いただきました.

スライドでの説明をひと通り聞いた後は,展示物を前に丁寧に説明していただきました.

つぎに向かったのは遊泉寺銅山跡です.
遊泉寺銅山跡は既に閉鎖されていますが,営業時は銅山で働く1000人ほどの町が有り,精製された銅を運ぶ鉄道まであったそうです.
そして精錬の技術から発祥したのが,あの重機の「KOMATSU」だそうです.KOMATSUの名は小松市に由来するとのことでした.

令和2年に開設された「里山みらい館」で遊泉寺銅山の説明をしていただきました.

里山みらい館には,小松製作所の旧本社の模型が飾ってありました.

つぎに向かったのは観音下石切場です.
山から石材を切り出す迫力ある現場でした!

下の写真のような機械も使って切り出していたようです.

切り出した面には,年が刻まれており,いつどこまで切り出したかが分かるようになってました.

写真中央に「平成○○」と刻まれているのが分かるでしょうか.

最後は尾小屋鉱山資料館に行きました.

下の写真は尾小屋鉱山の入口です.
中に入ることができ,採掘当時の様子が再現されています.
興味のある方は訪れてみてください.

中に入ってしまうと坑内は全体像が全く分からなくなりますが,全体像が分かる展示されています!

蜘蛛の巣?飴細工?モザイク?
どんな表言が適しているか分かりませんが,多くの坑道が作られ,採掘されていたことがわかります.

最後は参加者全員で記念撮影をして終了となりました.

みなさま,お疲れ様でした.