【結果報告 番外編】 令和2年度(2020)応用地質学講座(阿寺断層巡検)

令和2年応用地質学講座は,阿寺断層の巡検を2020年12月4日に行いました。
その際,講師の安江健一准教授より「地震が起きたときに池ができたという言い伝えもある」とのお話しがあり,思い出したことがありますので,ここで紹介させていただきます.

思い出したこととは,モトツーリング(2020年7月号)という雑誌に,かつて信州に伝説の池があったというものです.これが断層(地震)に起因するものかは不明ですが,地形,神社の位置,伝承などを総合的に調べて記事にされておられます.この記事についてモトツーリングさんに問合せたところ,快く資料の提供と掲載許可をいただきましたので掲載させていただきます.

伝説の「辰野湖」について特集記事が組まれており,応用地質学的に一番目を引いたのが以下のページです.
地形図に,断層,神社の位置,色分けされた標高が載っています.


(図はクリックで拡大します)

以下に,特集記事を掲載させていただきます.


(図はクリックで拡大します)


(図はクリックで拡大します)


(図はクリックで拡大します)


(図はクリックで拡大します)


(図はクリックで拡大します)

いかがでしたでしょうか?
今,自分たちが住んでいる場所が,過去にどのような場所だったのか?
池や湖だったのか,川だったのか,丘陵だったのか,谷だったのか,そういったことに思いをはせるのも良いかもしれません.
過去にどのような場所であったかが分かれば,さらにもう一歩踏み込んで,どのような地面(地質)かが推測できます.
地形・地質の生い立ちが分かれば,その場所で起きるであろう災害もある程度推測できます.

コロナ禍では制限がありますが,この記事のように,こういった伝説や地形を見ることなどを目的として,ツーリングやドライブ,電車の旅なども面白いと思います.
電車によって地形・地質を楽しむという行為は,(財)深田地質研究所さんが「ジオ鉄」として活動されておられますので,興味を持たれた方は アクセスしてみてください.

ジオ鉄 Web
https://www.fukadaken.or.jp/geo-tetsu/

さて,阿寺断層巡検から話があちこちに飛びましたが,これらの情報をきっかけに応用地質学に興味を持って頂ければ幸いです.
最後になりましたが,貴重な情報をご提供くださったモトツーリングさんには深く感謝申し上げます.
ありがとうございました.