【結果報告】令和5年度(2023) 現地見学会

令和5年度の現地見学会は,北陸地盤工学研究会様と共催で実施させていただきました.
詳細は下記です.

日 時:令和5年8月19日(土) 10:30~18:30
場 所:白山手取川ユネスコ世界ジオパーク
    石川県白山市手取川流域(獅子吼高原,桑島化石壁,甚之助谷地すべり など)

白山手取川ユネスコ世界ジオパークは,今年の5月に世界ジオパークに認定されたばかりです.
集合場所の松任駅には,下記のような立派な案内板が出迎えてくれました.

さて,ここから見学会見学会の最初の地点は,獅子吼高原です.
ここから手取川を見ました.獅子吼高原は手取川扇状地の扇頂付近に位置するため,手取川の中流域,下流域の様子がよく見えました.

手取川扇状地と海までがよく見えますね.
写真中央付近で,手取川が大きく左に曲がっています.これは,写真の右側が断層による隆起によるものだと思ってました.
しかし,そうではなく,暴れ川である手取川が,江戸時代に既に栄えていた金沢(写真の右側)方面に流れてこないように流路を固定したからだそうです.

手取川の霞堤がよく見えました.

このあたりを,地理院地図の陰影図で表言したものが以下の図です.手取川の流路や霞堤がよく分かりますね.

獅子吼高原でこの景色を見ながらお弁当を食べ,次の見学ポイントへ移動しました.
ちなみに,この時のお弁当は「白山ジオ弁当」でした.季節毎にメニューが変わるようです.
ジオ弁当の写真を撮り忘れました....無念...

次の見学ポイントは,桑島化石壁です.
桑島化石壁は,中生代白亜紀前期の化石産地で国指定の天然記念物となっています.
ここからは,植物化石や恐竜の化石がでてくるそうです.

近くにあった案内板も掲載しておきます.

次は,手取川の最上流,白山の砂防(甚之助谷地すべり)を見に行きました.
一般の人は入れないのですが,今回は国土交通省の許可をいただき,職員の方から説明を受けました.

甚之助谷地すべりの位置はここ.

ここでは様々な砂防工事が行われています.

傾斜も急で崩壊地も多く,谷底の土砂も異様に多いです.
日本じゃないような風景でした.

土砂量が多いですね~.

このほか,無人施工(重機の遠隔操作)の操作室も見せていただき,最新の建設DXの状況を肌で感じることができました.

このような機会を設けてくださった北陸地盤工学研究会の皆様,本当にありがとうございました.

参加された方々で記念写真を撮りました.