【結果報告】令和元年度(2019)技術交流会・災害地見学会
令和になり初めての技術交流会は岐阜県下呂市で平日に開催しました.
下呂市での開催は,技術交流会翌日の平成30年7月豪雨災害の災害地見学を念頭においたものです.
また,平日での開催は参加者が参加しやすくなることを期待してのことです.
その甲斐あって,災害地見学は学生さんも含め30名の方に参加いただきました.
参加いただいた皆様,また運営にご尽力いただいた方々に厚くお礼申し上げます.
当日の様子をご紹介いたします.
【技術交流会】<概要>
期 日:令和元年6月13日 (木) 13:00~17:00
会 場:岐阜県 下呂温泉 ホテルくさかべ アルメリア
プログラム:
- 13:20~13:50 千葉県勝浦市に見られる海底地すべりによる変形構造
○上野 紘太郎(川崎地質株式会社) - 13:50~14:20 崩壊斜面の災害復旧を目的とした調査事例
○武田 開(国際航業株式会社) - 14:20~14:50 雪渓上を長距離移動した地すべり移動体
○日野 康久(株式会社環境総合テクノス)
14:50~15:00 休 憩(10 分) - 15:00~15:30 豪雨で発生した切土のり面のトップリング性変状
○加藤 靖郎(川崎地質株式会社) - 15:30~16:00 平成30年7月豪雨,岐阜県飛騨市下数河地区の崩壊
○居川 信之(株式会社エイト日本技術開発) - 16:00~16:30 平成30年7月豪雨によるJR高山本線桂谷土石流災害
○地主 卓弥(ジェイアール東海コンサルタンツ株式会社) - 16:30~16:55 平成30年7月豪雨,および北海道胆振東部地震で発生した崩壊における 斜面切土の影響
○永田 秀尚(有限会社風水土)
技術交流会では,発表者が「伝えたいこと」を十分に伝えられるように,また,聴講者は「聴きたいこと」を十分に聴くことができるように,発表・質疑応答の時間は30分としてあります.また,少々の時間オーバーも許容しフランクな場としています.
吉田支部長の挨拶で開会です.
上野 紘太郎氏の「千葉県勝浦市に見られる海底地すべりによる変形構造」
武田 開氏の「崩壊斜面の災害復旧を目的とした調査事例」
日野 康久氏の「雪渓上を長距離移動した地すべり移動体」
加藤 靖郎氏の「豪雨で発生した切土のり面のトップリング性変状」
居川 信之氏の「平成30年7月豪雨,岐阜県飛騨市下数河地区の崩壊」
地主 卓弥氏の「平成30年7月豪雨によるJR高山本線桂谷土石流災害」
永田 秀尚氏の「平成30年7月豪雨,および北海道胆振東部地震で発生した崩壊における 斜面切土の影響」
全ての発表において活発な議論がなされ,発表者,聴講者ともに理解が深まったのではないかと思います.
【災害地見学会】
岐阜県下呂市の金子谷は,平成30年7月豪雨にて土砂が流出し,JR高山線や近辺の住宅に被害をもたらしました.
現在は復旧工事中ですが,その様子も含めて見学させていただきました.
見学許可をしていただいた関係者の方々に,この場をお借りしてお礼申し上げます.
金子谷の様子です.
崩壊斜面が確認でき,対策工事中であることがわかります.
本日の参加者です.
学生さんからベテランまで参加していただきました!
現地では,日本応用地質学会中部支部の災害調査団より現地の説明をしていただきました.
当日は学生さんも多く参加されたので,配布資料には白地図,現段階での調査結果を記した地図などを添付し,踏査の説明もさせていただきました.
参加していただいた皆さん,ありがとうございました!!2019年6月17日 (Y.H.)