親子体験ツアー(化石発掘体験!)結果報告

11/24(日)に岐阜県瑞浪市の土岐川で化石発掘体験を行いましたので,その結果を掲載いたします.

11月下旬の開催でしたので寒いことが予想されましたが,ご覧の通り快晴で少し動けば汗ばむ陽気でした.
関係者一同安堵いたしました.

採取を行ったのは,岐阜県土岐川の河原の化石採取体験(野外学習地)です.
ここは瑞浪市化石博物館が管理されている地域となります.
(注意)ここでの化石発掘は届出が必要です.興味を持たれた方は,瑞浪市や瑞浪市化石博物館のHP等をご覧ください.

まずはみなさん集まっていただき,大学で教鞭をとられていた氏原先生から「プロの化石の取り方」を教えていただきました.
貴重な化石を採ることも面白いですが,まずはこの地域でよく採取できる12種類の化石を採ることが大切とのこと.
ナルホド~.

安全上の注意など,ひと通り説明を受けたら各自で化石発掘開始です!

みなさん,化石がよく採れそうな所を狙って一生懸命です!

化石はっけ~ん!
二枚貝(アサリとかシジミとかホタテなど)や巻き貝が出てきてますね~

ちなみに遠くから見ると,みなさんこんな感じで採取しておられます.

1時間ほど化石発掘をしたら,一度集まっていただいて氏原先生からアドバイスをいただき,その上で再度発掘作業です.

化石発掘が一段落したら,瑞浪市化石博物館に移動してお昼休憩をしました.
お昼休憩の後は,瑞浪市化石博物館を氏原先生の解説付きで見学していただき,自分が採取した化石がどれだけ昔の化石で,どのような場所であったかなどの理解を深めていただきました.

皆さんが化石博物館を見学していただいている間,運営は化石鑑定会の会場設営をしておりました.

みなさんには,化石鑑定会会場にお越しいただき,ご自身が採取された化石の名前を探していただきました.

化石の特徴や写真が掲載されている資料と,自分が採取した実際の化石を比べてもらっています.
この作業は,専門用語では「同定(どうてい)」といい,論文などの資料を探しても掲載されていない化石であれば新種の可能性もあります.
残念ながら今回の発掘体験では新種はありませんでした.

さて,化石の名前が分かったら,氏原先生のところへ持って行って答え合わせとなります.

「この化石だと思います」
「どれどれ~.うん,そうだね正解です」とか
「う~ん,どうかなぁ.ここの線がはっきりしてないし,形が少し丸いようだね」
といったやりとりをしながら化石の名前を決めていきました.

最後は,採取した化石の中で一番自慢できる化石をご家族で1つ出していただき,それに対して氏原先生から説明をしていただきました.

鑑定会終了後は,瑞浪駅へ移動して解散となりました.
なお,採取した化石や資料は持ち帰ることができますので,帰宅されてからも化石を堪能できたと思います.

日本応用地質学会 中部支部では,普及活動としてこのような活動を年1回行っております.

来年度は,名古屋市内で化石を探すイベントを行う予定です.
興味のある方は,HPにて過去のイベントをご覧ください.
また,X(旧:Twitter)でイベントの告知を行うこともあります.

HP:https://www.jseg.or.jp/chubu/

X:https://x.com/JSEG_chubu