日本応用地質学会 東北支部
「平成23年度 総会および特別講演」

 去る5月20日(金)に開催された「日本応用地質学会東北支部 平成23年度 総会・特別講演・討論会」の簡単なレポートです。
 場所は(株)復建技術コンサルタント5F会議室にて午後1:30から定刻通り開催いたしました。


1.総会

 総会は名の出席数(参加人数:30名、委任状:60名)となり、「日本応用地質学会東北支部規定」第15条の正会員の5分の1以上の出席となり、無事会が成立いたしました。
 平成22年度活動報告ならびに会計報告、平成23年度活動計画および予算案が可決されました。


     

総会の様子(議長は橋本支部長)

2.特別講演

 総会に続いて、千木良 雅弘 氏 (一般社団法人日本応用地質学会会長、京都大学防災研究所 教授)から、「地震による山崩と地質(深層におよぶもの)」と題して特別講演をしていただきました(参加54名)。
 初生の山崩れに対する地質ごと(火災物、炭酸塩岩、谷埋積堆積物)の事例紹介やその特徴について、合わせて、2004年の中越地震そして、2008年の四川地震時に発生した”山崩れ”の紹介や機構解説など、充実した内容でした。アンケート結果でも、”山崩れのタイプと崩れの機構について勉強になった”、”先行降雨と地震による崩壊との関係は興味深い”などの意見が寄せられました。

 

  特別講演をする千木良会長

3.討論会

 特別講演の後には、去る3月11日に発生した東日本大震災に関連した「来てしまった巨大地震からの復興に応用地質学はどのように貢献するか」というタイトルのもと、3名から話題提供をいただき討論会(参加50名)を行いました。
 「女川原子力発電所における津波安全評価と対策」(東北電力 三和さん)、「ぼうひろから考える津波防災-海岸公園冒険広場の特異な歴史と形-」(橋本支部長)、「町内会のDIG防災訓練は役に立ったか」(前支部長 太田さん)の3つの話題提供がありました。
 応用地質学というものが、今後これらの大災害に対して、どのような形で貢献していくことができるのかを考える上で有用な内容であったと思います。




討論会の様子

4.懇親会

  総会・特別講演終了後に、場所を移して懇親会を行いました。特別講演や討論会で話しきれなかった内容やそれらに対する質問などで交流を深めました。
 最後は、東北支部恒例となった、橋本支部長による「伊達の一本締め」で会を締めくくりました。


 


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