平成28年度 普及活動:親子体験ツアー【結果報告】

平成28年度 日本応用地質学会中部支部主催・名古屋大学博物館共催 親子体験ツアー 化石を探そう!化石鑑定団! 当日の様子をご紹介します.
10:00 JR中央線 瑞浪駅北口集合 → バス登場時に受付を行いました化石採取場所は河原なのですが,前日までの雨のために川が増水しており,予定していた河原での化石採取ができませんでした(採取地を管理されているのは瑞浪市化石博物館さんです.安全のために河川の水量によって中止基準が設けられています).

現地での化石採取ができなかったため,予定を変更し,まずは瑞浪市化石博物館を見学することにしました.ここでは地層に化石が埋まっている様子を,自然に近い状態で観察できるように工夫されたトンネルが掘ってあります.どのように工夫されているかというと,化石がたくさん埋まっている地層がトンネルの天井になるように掘られているのです.まるで夜空に星空が浮かぶように化石を見ることができます.

ホントに星空のように見えるのは私だけでしょうか.

 

写真右の方(日本応用地質学会 中部支部長 名古屋大学 吉田教授)が傘で指している辺りにある白いツブツブが化石です.主に二枚貝(アサリとかシジミとかホタテのような形)の化石ですが,巻き貝や植物の化石も見られます.トンネルで化石を堪能した後は,瑞浪市化石博物館の館内に移動しました.

 

博物館入り口ではこんな大きなアンモナイトがお出迎えしてくれました.

 

瑞浪市周辺の地層についての展示物を前に,地質の概要説明.このあと,11:20頃まで博物館を自由観覧していただきました.

 

その後,実際の地層を前にして地層のお話を聞きました.

12時前には,瑞浪超深地層研究所に移動し昼食.
13時前より,実際に石を割って化石を見つける作業を行っていただきました.

 

ハンマーやタガネを使って石を割るので,まずは説明を受けて....

 

その後は,大人も子供も一生懸命,化石発掘を体験していただきました~.

 

状態の良い化石,はっけ~ん!!

 

「ここ割ったら,化石が出てきそうだよ~」親子で楽しみながら発掘体験していただき,掘り出した化石は鑑定作業をするために,屋内へ移動.

 

配付された資料と見比べて,「この化石はどれかな~?」

 

鑑定した化石は,名古屋大学の氏原准教授(写真中央:黄色いシャツの方)に鑑定していただきました.
さて,自分の鑑定結果と同じになるか?!
鑑定作業は14:30頃までで終了し,名古屋大学大学院生の村宮さんから,化石の代名詞ともいえる「アンモナイト」のお話しをにしていただきました.

 

北海道では,アンモナイトは丸い塊の中に入っていることが多いんだそうです.

 

今回は河原での化石採取ができませんでしたので,「おわび」というわけではございませんが,アンモナイトの化石を子供達に一つずつプレゼントさせていただきました.

 

最後はそれぞれで採取した中で一番良いと思った化石をスクリーンに映していただき,氏原准教授にコメントをいただきました.
15時に終了し,バスに乗って瑞浪駅で解散しました.
(化石鑑定作業後,後片付けをしていただいた支部役員の方々,ありがとうございました)

 

今回は,河川の増水のため河原での化石採取をすることができなかったのが大変残念でしたが,みなさんがケガをすることなく終えることができましたので,主催者一同ホッとしております.
参加していただいた皆様,この度はありがとうございました.

 

天候に恵まれて,河原での採取ができれば下の写真のようになります.(写真は平成26年のものです)

 


次回開催予定は平成30年度です.
開催の詳細などは,当HPでお知らせいたしますので,興味を持たれた方はHPをご覧になっていただければと思います.


応用地質学会中部支部では,このような活動を通して一般の方々や子供達が,地学に興味を持っていただけるようにしております.
地学教育の普及は,自然災害に対する知識の向上や減災につながります.

今後もこういった活動を続けていきますので,よろしくお願いいたします.

 

【参加者の方へのアンケート結果】
参加していただいた方々にご記入いただいたアンケート結果をお知らせいたします.
おおむね好評なご意見をいただきました.
ありがとうございました.

 

(Y.H)

2016年10月01日